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3CW member project #1 四季菜いきり / 合渡さんとしばひでで作った三茶のイキった居酒屋。

幅広い業界のプロが集ってワークする三茶WORKがオープンして約1年。

有機的なコミュニティが育ち、最近ではメンバー同士で一緒に仕事をするシーンが増えてきました。

この「3CW member project」ではメンバー同士で実現した仕事をプロジェクトごとに紹介していきます。

 

3CW member project #1四季菜いきり/ 合渡さんとしばひでで作った三茶のイキった居酒屋。

幅広い業界のプロが集ってワークする三茶WORKがオープンして約1年。有機的なコミュニティが育ち、最近ではメンバー同士で一緒に仕事をするシーンが増えてきました。この「3CW member project」ではメンバー同士で実現した仕事をプロジェクトごとに紹介していきます。

▲左が合渡さん、右は今回のプロジェクトのメンバーである建築家・しばひで

三茶WORKで初期からの利用者さんの合渡さんは三茶歴14年、この街でヘアサロンとマツエク&ネイルサロンの2店舗を営んでいます。美容師の肩書きにとらわれず、ジャンルをまたいで「三茶の街を面白くしたい」という気持ちがいっぱい。(合渡さん個人のメンバーインタビューはこちら

三茶WORKに来たばかりの頃から「みんなとビールを作りたい」と言って三茶WORKビール部を結成し、めでたく三茶WORK BEERができあがりました(三茶WORK BEERについてはこちら

そんな合渡さん、ビール作りが落ち着いた頃から今度は「次はサロンじゃなくて、人が集まる飲食店みたいなのやりたいと思ってるんだよね」と言い始めました。合渡さんが「店やりたい」と発言してるのを耳にするようになったのが去年の秋頃。それからあれよあれよという間に店ができあがり、8/1に「四季菜いきり」がオープンしました!

今回はその合渡さんのニュープロジェクトに建築家としてジョインし、設計を担当した三茶WORKのメンバーで建築設計士の柴山継広さん(以下しばひで)と一緒にインタビュー形式でお届けしていきます!

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「いきり」がオープンして約1ヶ月ですね。こないだは三茶WORKのみんなで飲みに行って楽しかったな〜2人で楽しそうに作ってたお店がこんなになったのかって感動しました。今回はいきりのストーリーについて改めて迫っていきたいと思うんですが、まず、何がきっかけでお店作りがスタートしたんですか?

今の物件と出会ったことで「やろう」と決めたんですけど、物件自体を教えてくれたのも三茶WORKだったんですよ。

そうだったんですか!

うんうん。静香さんも知ってる通り、俺「店やりたいなあ」て三茶WORKでちらほら言ってたから、それを吉田さんとかしばひでが覚えてくれてて、三茶WORK宛てに紹介された物件だったんだけど、俺のところにまわってきたんです。
結構即決でしたよねぇ。
アクセスはあまり良くないけどエリアも広さもちょうど良いし、家賃が手頃でした。で、とりあえず借りとこうって決めたのが今年2月末。

そこからどんな風に構想を広げていったんですか?

もともと飲食店にすると決めて物件を検討していたわけじゃないんだけど、キッチンがあったんで、スナック兼事務所にするのもいいかなあくらいに思ってました。そんな時、三茶WORKのメンバーの寺田さんからよく行ってた三茶の和食居酒屋が閉店するらしいよって聞いて。

観音通りにあった和食居酒屋さんですね。

寺田さんめっちゃ常連さんやってんでー。
俺も定期的に飲みに行ってるお店だったから、そこの料理人だったタツ(現「いきり」料理人)の腕もよく知ってて。で、早速飲みに行って、タツ、どうすんだよこの後。て聞いたら何も決まってないっていうから、じゃあ俺と一緒にお店やらない?て誘いました。

ふむふむ、それで和食居酒屋をやることは決まったんですね。設計にしばひでを入れたのはなぜ?

物件も、料理人も三茶WORKが縁で決まったから、設計も三茶WORKでしょ!てことで、ここの空間を作ったしばひでにお願いすることにしました。

物件も料理人も設計士も見つかる三茶WORKってすごいですね。手前味噌ですけど。ただ、それが決まったのって3月くらい?まさにコロナ禍の渦中ですね...

なんだかんだあって物件を見に行けたのが実は3月末。4月頭でタツを誘って、動き始めたら「緊急事態宣言」が発令されました。

あの頃の合渡さんは、サロンの経営者として忙しそうでしたよね。

まずはいま経営している2店舗のスタッフのこととか、諸々の助成金の申請とかに奔走して、よし、これでひとまず会社として潰れないで済む。スタッフのみんなも安心させてあげられるってところまで落ち着いてから「いきり」に向き合うことができました。

それが5月頃ですね。そこから8月オープンなんだから、なかなかのスピード感ですね〜その時点からどんな風にお店作りしていったんですか?

グラフィックデザイナーは三茶WORKじゃなくて、俺の昔からの知り合いにお願いしたんですが、彼が関西人で、店名を「3文字で和風ぽくて、おしゃれなやつ」てリクエスト出したら「いきり」の案が出てきました。

いきりってどんな意味なんでしたっけ?

ちょっと生意気で、ちょっと鼻につくって感じやな。(※しばひでは関西人)

いきりって語感もいいし、ひらがなで書くとちょっとかわいらしいところもあって、なかなかいいネーミングですよね〜

でしょ。「イキってる」とかそんな風に使うんだけど、しばひでには「イキってる内装を作りたい」とリクエストを出しました。

あまりにもしばひでと合渡さんが「イキってる」「イキってない」て三茶WORKで言うから、すっかり日常会話に入っちゃいましたよね「いきり」。

合渡さんがわりとイメージが明確で「三軒茶屋にあまりない和食屋。外国人が想像する日本ぽくしたい。あわよくばインバウンドも狙いたい。」て言ってくれたので、パーツからそういうイメージを想起するものを加えていきました。

あの掛け軸とか扇子ですね。

写真:岡本千尋

掛け軸は伝統的で新しい日本のスタイルを作りたくて。予算もなかったから一点豪華主義で行こうて決めて。外国人に好まれそうに「ギラギラピカピカさせたい」て思ってたから、掛け軸も光らせることにしました。

掛け軸を光らせるっていうアイディアがやばいですね。なかなかそんな発想にはならないんじゃないかな。

僕は住宅から店舗までいろんなお客さんと対峙して仕事をしますが、お客さん自身が良いアイディアを持っていないと、なかなか良いものってできないんですよ。合渡さんはその点、発想が豊かだし、イメージを手書きのイラストにして送ってくれたりしたので、やっていて楽しかったです。

中でもびっくりしたアイディアは他にはある?

扇子かなあ。扇子をあんな風に壁にかけようって思わないですよね。
扇子って外国人が初めて見たら、とりあえず開いて扇ごう(あおごう)とは思わないんじゃないかなって考えたんです。絵柄も一つ一つ繊細で美しいから、アート作品かと思うんじゃないかって。で、作品として飾るような気持ちでたくさん並べてみました。

写真:岡本千尋

なるほど〜この赤いカウンターとかも、なかなか飲食店にはない色のセレクトだよね。特に和食。

「外国人が思う少しズレた日本」から発展して「外国人オーナーが作った居酒屋」が良いなと思って。スペインに意識を飛ばして作ったんだよね〜

ちょっと何を言っているかわからないようで、わかります。笑 こんな風に作って行く過程で、苦労したことはなんですか?

予算が潤沢にあったわけではないので、えぐさ?とかキャッチーなものをパーツで取り入れて、できるだけ安っぽさが出ないように工夫したことかな。
DIYもみんなで結構やったよね。俺パテ塗りたのしかったな。
やっぱ美容師だからパテ塗り超上手いんですよね。
いやいや笑 俺は、無理難題いう施主だけど、しばひでは優しいし、三茶WORKの関係性もあって「それは無理だ」とか言いづらいんじゃないかってそれが心配でした。実際に「ちゃんと言ってね」と話した日もあったし。
繰り返しになるけど、お客さん側にアイディアがあった方が建築は良いものができるんです。合渡さんは何か提案するとYES/NOにアイディアを加えてはっきり返してくれるから、やりやすかったですよ。部分を提案してくれれば、それをまとめるのが僕の仕事なんで、今回も楽しくいいものができました。

すばらしい。三茶WORKでは、普段は友達同士だけど、こうして仕事の時は当然プロとして対峙できるんですね。

今回は場作りの話にフォーカスして聞いていきましたが、いきりは食事もおいしい和食居酒屋。お料理についても聞かせてください。

写真:岡本千尋

若い子にウケる和食って東京には色々あるんですが、30代中盤をすぎたあたりから僕自身がいきにくいなと感じることが多くなって。それくらいの年代でも行きやすいお店が欲しい。自分が行きたくなるお店にしよう。それを中心に料理を決めていきました。
わかるわ〜
タツの前職はいわゆる和食居酒屋のお店で大人が楽しめる和食の料理人なんですが「いきり」という店名だし、オーナーは俺だから何か変化球をつけたい。「見て美味しい。食べて安心」みたいなのは当然で、そこに盛り付けの工夫とかスパイスを加えて他にないものを作ろうと思っています。

飲食店のオーナーって、一般的にはお金のことには口を出すけれど、一緒に店作りをやっていこう、料理をパワーアップさせていこうって伴走してくれるタイプの人って少ないんじゃないかな。合渡さんは珍しいタイプのオーナーさんですね。

俺自身が行って落ち着く店をこの街に作りたいから、俺にできる限りのことは伝えて、タツと一緒に基盤を作りたいと思ってます。

1年後、3年後、10年後の「いきり」が楽しみですね。合渡さんもしばひでも、また一緒に仕事したいなと思いますか?

もちろん!
合渡さんは将来西海岸でヘアサロンやりたいって言ってたから、その時はついていって設計やらせてもらおうかなぁ。
いいよ、一緒に雑魚寝して作ろうか笑
楽しみにしてます笑

 

Interview & text by Shizuka Kobayashi (sanchawork community manager)

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Owner : Shinsuke Godo (ceaseven)

Store design : Hidehiro Shibayama (Shibayama Architects)

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四季菜いきり店舗情報

住所 世田谷区太子堂2-22-9 3F

電話 080-9093-9051

Instagram @ikiri.sancha

web:http://ikiri.tokyo/

営業時間:18:00〜

定休日:火曜日

※来店時には電話かLINEで連絡すると良いそうです※

Interview & text by Shizuka Kobayashi