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三茶WORKの作り方「創」前編〜すべて「自分ごと」で創る場づくり

新シリーズ「三茶WORKの作り方」について

先月からスタートした三茶WORKblogのニューシリーズ「三茶WORKの作り方」。これはどんなプロセスに関してもオープンにし、関わる人みんなでその過程を楽しみながら作り上げていくことを大切にしたい!という思いから始まった企画です。

そんな三茶WORKの作り方の特徴の一つが、個性豊かな人を分け隔てなく迎え入れ、みんなの妄想を形にしていこうと運営も会員も境い目なくコミュニティを作っているところです。

そんな「三茶WORKの作り方」も最終回。いよいよ「創」編の公開です!

 

みなさんこんにちは!三茶WORKコミュニティマネジャーの小林静香です。三茶WORKの作り方「創」編ということで、今回は共同代表でアートデイレクターの土屋さんと、会員でヘアメイク&エンジニアのShoTanakaさんをお呼びしました。ではまずお二人、自己紹介をお願いします。

三茶WORK共同代表の土屋勇太です。普段はブランディングやグラフィックデザインの仕事をしています。今日はよろしくお願いします!

みなさんこんにちは。三茶WORKのフルタイム会員でエンジニア、ヘアメイクをしています、STことShoTanakaです。三茶WORKのクリエイティブの世界に感じるものがあり、今回は聴き手になりました。

じゃあまず、STは土屋さん自身のデザインの話から聴いてみたいって言ってたよね。

そうですね。土屋さんていうと山形などローカルの施設やコミュニティが主なクライアントで、デザインも人や自然に寄り添う優しいものが多かったので、本人もそんな感じの人なのかなあと思ってたんですが、お会いしてみたら全然ほっこりしてなかったんですよね。

もっと真面目に仕事をする人だなっていうか...自分というものがありつつ、仕事では別の要素を出す人なのかなと。ちなみに、三茶WORK3Fで販売しているeatreat.のお茶のデザインも手がけられてますよね。それがすっごいかっこよくて、気になってました。

僕は山形出身で、ローカルなプロジェクトとかパッケージデザイン、リノベーション関係にもプロジェクトで関わることが多いんですけども、これまでのデザインにほっこりしたものが多いのは、クライアントからほっこりを求められるからですね。ただ、僕自身を見てもらえればわかると思うんですが、そんなにほっこりしてないんで...笑

土屋さん自身にほっこり感全くないよね笑

意外とガツガツしてるんですよ。

だから、僕は繊細な人なんだなって思いました。見た目的にはワイルドな感じで多くを語らないように見えるけど、作るデザインは優しい感じだったりするから、そのギャップから、本来は繊細な方なんだなって思ってました。

まあ、こう見えて真面目なんですよ。笑それから、作る上で大事にしているのは、三茶WORKもそうなんですが、そこに関わる人たちの色を出したいというか、そこにいる人たちが本気で遊ぼうとしているところを引き出せていけたらいいなというのは普段考えています。

三茶WORKにはいろんな人がいるけど、土屋さんが入ることでクオリティの高い一貫したデザインができてますよね。

そこまでしっかりやってないですよ笑三茶WORKは他のプロジェクトと違って、結構実験的にやってるので。僕はこれまで、リノベーション関係で仕事をすることが多かったんですが、そういうところってどこも空間はかっこいいんですが、どこもかしこも白と黒とグレーでまとめようとするんですよね。個性が出てないんじゃないかなあって思う部分もあって。

一方、三茶WORKに携わったのは、11年も三茶付近に住んでいて、この辺りのコミュニティに関わりたいなと思っていて。でもコワーキング作るって聞いて「コワーキング」て言葉自体ダサいなって思いました笑 今更コワーキング?みたいな。だから最初は「コワーキングって言わないようにしよう」て吉田さんや千田さんには言ってたんですよ。最初の頃のイベントでは「働く場」とか使ってたんだけど。でも、結局「働く場」とかだと検索エンジンに引っかからないんですよね。千田さんにそう言われて、あーそっかって。素直に「コワーキング」て言うようになった。という経緯があります。

コワーキングの空間に白と黒とグレーが多いっていうのは僕も感じます。スタイリッシュでシュッとしてるけど、個性を感じないことも多いと思います。一方、三茶WORKにはそのどの色もないですよね。僕もヘアメイクやってて感じるんですけど、白・黒・グレー系統って置くだけで調和が取れる、まとめられる簡単な色なんですよね。それを敢えて使わないっていうのは面白いと思います。

僕はグラフィックデザインからやってきたので、空間自体に色を入れたいなっていつも思ってるんです。なのでまずは「白と黒とグレーを使わない」て僕自身に課したというか。僕だけじゃなくて、この空間を考えているしばしゅう・しばひでっていう「二大柴山」がいるんですが、そこと話す時に僕からは「白と黒とグレーを使わずに、他の色を使おう」としか言わなかったんですよね。

※注:しばしゅう・しばひで...三茶WORKの設計チーム。たまたま苗字が同じ「柴山」だが血縁ではない

今思い出したんですけど、不動産屋さんからこの物件を紹介されてからわずか一週間で提案を持っていったんですよ。ロゴと三茶WORKって名前なんかも全部。コワーキングって普通、みんなでワイワイしながら作っていくこともできるんですけど、ここはスピードをかけてバッとロゴなどを見せたら他のメンバーもそこに乗っかってきて加速するんじゃないかと思って。それであえてロゴから「これです!」て出しました。

その上で、三茶だから3つの茶の色ということで、緑茶の緑、紅茶の茶色、チャイ系の乳白色。この3つの色をコンセプトに、空間に色をつけていったら面白いんじゃないかって話を決めて、しばしゅうに「どんどん変な色を足していって」て話していきました。こういう色が出てくると、関わる人たちみんなテンション上がるし。みんな色決めるのって好きなんで。

Photography:Takuya Nagamine

場所がまだないから、ファミレスとかに集まってみんなで決めたよね。シャノアールとか。

へ〜!

色について白黒使わないとか、茶の色とか決めたのは面白いけど、みんなそれぞれセンスがあるから、その後の段階を決めていくとき難しかったりしないんですかね。クリエイター同士で一緒に作っていく感じはどうでした?

しばしゅうに関しては元々友達でどんなものを作るか知ってたんですよね。

仕事は初めてだったんだっけ?

そうですね、でも攻める人だってのはわかってたんですよね。

攻める人がいいんだね笑

三茶WORKに関して声をかけたのは静香さん含めてみんな攻める人ばかりですね。

しばひでに至っては、facebookのシェアに反応してきてくれたんですよね。今はこれだけコアメンバーだけど、元々誰とも繋がってなかったという。そんなしばひでも攻め攻めだから、攻める人が引き寄せ合ったんだねー。

吉田さんや千田さんは「任せる!」て感じだったけど、決めるプロセスはみんなでシェアしながらやっていったので「あ、こうやって空間て作ってくんだな」て思われたかな。でも、実際は全然違いますからね。

普段とはどう違ったんですか?

もっと安パイなところから色を決めていったりするんですが、僕はとにかく今回「攻めたいぞっ」て思ってたし、しばしゅうも、もうセンスが抜群なんで、みんなが全く思ってもないような色を持ってきてくれるんですよね。えっ想像つかない!て驚くような。

プロセスは吹っ飛ばしてどんどん作っていったし「もっといいもの」をどんどん重ねて作っていったから、しばしゅうやしばひでは最初空間を作るのすごく大変だったと思うんだけど、僕もみんなも「悩むなら攻める方を選びたい」て考えていたから。しばしゅうやしばひでもセンス抜群だし、最終的には大丈夫になるなって思ってました笑

しばしゅうもいっつも言ってたもんね。「これはクライアントワークじゃ絶対できない」って。

クライアントワークじゃないことをやろうってみんなでよく言ってましたね。

そうだね、口癖のように言ってましたね。そんな感じで、初期の色の作り方とか、人の集まり方ががわかったところで、前編はおしまいにしましょうか。後編はさらにメンバーが集まって場所がアップデートされていったので、その辺をSTから土屋さんに聞いてもらおうかなと思います。

 

to be continued...