縁人企韓手
千葉県茂原市出身。三茶歴9年。
大学卒業後は、エンタメ、ヘルス、電子書籍などWebサービスを運営する会社でディレクターとして勤務。その後、2年ほど韓国への社会人留学期間を経て、帰国後はサイバーエージェントグループやLINEでライブ配信サービス、ブログサービスなどの企画、運営を担当。現在は三茶WORKのコミュニティマネージャーをする傍ら、Webデザインやブランディングの分野にも挑戦中。
縁人企韓手
コミュニティマネージャーとして、三茶WORKの運営に携わる横山ゆかりさん。生まれ育った千葉県を出て学生時代から世田谷に住むようになり、三茶歴は9年。現在の住まいは三茶から離れてしまいましたが、お気に入りだった緑道を歩きながらお話を聞かせてもらいました。
「散歩が好きなんですよね。地図を眺めるのも好きで、Googleマップを眺めては一人で時間のあるときに歩いてみています。めっちゃ地味な趣味なんですが(笑)」
旅や温泉巡りから転じてサウナ好き、手相を見ることもできるなど、とにかく趣味や特技が豊富。「気になったら放っておけない性分」と自ら分析します。今は卒業したものの、韓国アイドル(K-POP)ヲタクだったとも明かしてくれました。5年の社会人経験を経て、韓国に語学留学したことがあるそう。
「最初は英語の勉強がうまくいかなかったことがきっかけでした。その頃ちょうど韓流ブームだったこともあり、韓国語を勉強してみたら思いの外スッと入ってきて、最初は趣味で韓国語の勉強を始めました。それがだんだんと面白くなってきて、もっと勉強してみたいと思うようになり、勤めていた会社も、一旦区切りをつけようと思っていたところだったので、思い切って留学することにしました」
「恥ずかしいから韓国ネタはあんまり掘り下げないで(笑)」とのことですので、気になる方は直接横山さんに話しかけてみてください。2年の留学を経て再び三茶へ。実はその前後、ご友人とシェアハウスをしていました。
「忙しく働くことに疲れて地元にUターンしようとしていたとき、友人から『やりたいこともないのに地元に帰って何か解決するの?』と言われました。近くに住んでいた別の友人にも『韓国に行きたいって言ってたんだから、今行けば良いじゃない』と。六畳一間の自分の部屋に2段ベッドを用意して、留学資金を貯めるあいだ私の家に住みなよとまで言ってくれたんです。おかげで資金も貯まり、留学できました」
そのご友人は別の方と二人暮らしを始め、韓国から戻った横山さんも合流。それから結婚までの3、4年は一緒に暮らし、三茶を離れた今でもとても仲が良いのだそう。
「みんなで三茶の飲み屋によく行きましたね。商店街のおじさんたちとも友達になって、三茶のスナックを飲み歩いたり。三茶ライフは結構エンジョイしていました(笑)」
都心に近くて便利だけど、地元感があって落ち着く。おしゃれだけど飾ってない、適当な格好で歩いても大丈夫なところが好き。それでも「このまま三茶にずっといていいのかなと思ったこともあった」と言います。楽しいけれど、結婚を機に環境を変えてみてもいいかもしれないと思い立ち、自分に合った雰囲気や住み心地など求めて新天地へ。今は第二のホームタウン・吉祥寺から週に3回、三茶WORKまで通っています。
「この街私に合ってる、なんて『魔女の宅急便』みたいですけど(笑)」。
お仕事は新卒で入った会社でエンタメ系、ヘルス系、電子書籍などのサイトの運営や立ち上げをする企画職を5年ほど。約2年の留学を挟んで、またIT系の企業に転職。ゲーム関連のネット番組の企画制作、アプリのサービス企画、広告の営業企画などなど……ジャンルこそ違えど、一貫して企画に携わってきました。
「基本的には違和感のあることが嫌いで、『なんでお客さんの気持ちになって作ってないんだろう』とか『このステップが面倒くさい』とか感じたら、それをクリアにしたくなるんです。自分がユーザーの視点に立てるサービスに携わりたいですね」
サイバーエージェント系列やLINEなどの企業で精力的に働いていた頃に大病を患い、しばらく療養することになった横山さん。休職中、お客さんとして訪れたのが三茶WORKでした。
「その日はすごく疲れていて、友人と一緒にeatreat.のランチを食べに来たんですが、サムゲタンがすごく滲みたのを覚えています。後日また1人でお茶をしに来たときに静香さんと話してコミュニティマネージャーに誘ってもらい、これもご縁かなと思いました」
すでに三茶を離れることは決まっていたものの、引き受けることに。コミュニティマネージャーの経験はなく、不安もありましたが、長年住んだ街に関わることのできるいい機会と捉えたそうです。
現在はコミュニティマネージャーの仕事に加えて、これまでに経験のないブランディングやWeb制作のお仕事にも挑戦しています。
「千田さんの紹介で、神楽坂にある飲食店のリブランディングを任せてもらっています。経験がないにもかかわらず、一定の範囲で任せてくれるので面白いです。デザインも勉強中なのですが、会員の西田さんや篠原さんが相談に乗ってくれ、楽しいからとノーギャラで手伝ってくれたこともあって。みんなで仕事するという体験が文化祭みたいですごく楽しくて、これが発展していけばいいなと思いました」
プロフェッショナルが身近にいるからこそ、既存のかたちに囚われない自由な仕事や働き方が叶う環境だからこそ、恐れずに飛び込める。
「今まで新しいことは勉強してからじゃないとできないと思っていたんですが、ここではチャンスが転がっているなら『やりたいです!』と手を挙げた者勝ち。三茶WORKにはさまざまなお仕事や面白いバックボーンの方が多いので、ここを起点に新しい出会いや仕事に繋がったり、仕事を作ったりしていけたらと思っています。私に関しては、コミュニティマネージャーを任せてもらったことでつながりが生まれ、ありがたいことに仕事も生まれました。面白い体験ができていることはそれだけでも財産だと思います」
「20代の頃に持っていた目標ややりたかった仕事はある程度叶えられたので、これからは共に三茶で過ごした友人や三茶WORKのメンバーのような、好きな人たちと一緒に仕事をしたい」と横山さん。サポートするポジションというよりは自ら真ん中に立ってその流れを作るその姿に、きっとメンバーのみなさんは惹き付けられているのでしょう。
インタビュー:2020年6月時点
Photography:Tomohiro Mazawa
Interview/Text:Yukari Yamada