インタビュー

森 結紀納

寺田倉庫株式会社
三茶WORK 夜運営メンバー

最近は主夫

街との関わりを大切にしたい

神奈川県三浦市出身。三茶歴は3年。
東京海洋大学卒業後、倉庫空間を生かした事業や文化発信をおこなう寺田倉庫株式会社に入社し、天王洲エリアの不動産開発や地域イベントを担当。街づくりや人との関わりに興味があり、三茶ワークの運営メンバーとして夜の運営担当。最近は、サウナ活動はじめました。

最近は主夫

インタビュー
街との関わりを大切にしたい ––3CW Member Interview

三茶WORKの夜の運営メンバーの一人、森結紀納(もり・ゆきな)さん。週に1度、18時以降にワーク利用する会員さんの対応サポートを担当してくれています。

「三茶WORKのことは、クラウドファンディングをしていた立ち上げ時期に知りました。まだ内装もできていない頃の説明会に行って、面白そうだなと。そのあと吉田さんに『何か関われる方法はないですか』と相談したら、夜の運営を任せていただけることになりました」

普段は寺田倉庫で働く会社員。コワーキングスペースというよりは、街との関わり方に興味があったといいます。

「不動産に関わる仕事をしていることもあり、もともと街について興味がありました。私自身も街づくりイベントをするときに、地元の人やそこで働いている人たちが、関わっている街について自分ごとで捉えくれるにはどうしたらいいだろう、とずっと考えていて。

例えば三茶では、毎週日曜の13時〜17時に茶沢通りが歩行者天国になるのですが、始まる5分前のチャイムが鳴ると、地元の方が通行止めの看板を持ってきて、自主的に準備をしだすんです。みんな三茶の街が好きで、自ら街に関わろうとしているところが良いと思いました」

自身も三茶の街づくりに少しでも関われたらと、本業を終えたあとに三茶WORKへ。
「基本は週に1度だから全然負担にはなっていなくて、むしろストレス発散だと思っています(笑)。それに、運営のみなさんも利用者のみなさんもすごくいい方たちばかりで、本当に人って財産だなと思います」

そんな森さんは、今のお仕事に就く前、海洋大学で海上物流を学んでいたという珍しい経歴の持ち主でもあります。

「マグロで有名な三崎港のある神奈川県三浦市が地元で、実家がマグロの遠洋漁業をやっていたので、小さな頃から海や船が身近にありました。それでなんとなく海に興味を持っていたのと、高校で理系だったこともあり、大学では専門的なことを学びたいと思ったんです。

一般教養としては、カニの種類を覚えたり、魚を実際に描いてみて、どんな構造をしているかを調べたりもしました。約1週間の船舶実習もあって、船がどうやって動いているか、船の上ではどんな行動をしなければいけないか、他にも航路の読み方や連帯責任の重要性なんかも学びました」

「海」から「街」へ。一見かけ離れた2つのあいだにも、森さんは共通点を見出します。

「大きく捉えれば、インフラ的な要素は似ている部分もあると思っています。今の担当は不動産分野ですが、倉庫・物流の会社を選んだのも同じ理由です。小さいことを積み上げて数字が大きくなるところも面白いんですよ」

「興味のあることはなんでも自分で試したい」性分で、食べることや旅も好きなのだそう。

「食べること全般が好きですが、魚は自分で海釣りをして捌いて食べることもあります。あまりたくさんは飲めませんがお酒も好きなので、食べ物を楽しむ程度には飲みますね。

時間があれば、国内も海外もよく一人で旅行します。その地域に住む人たちがどういう顔をしていて、何を食べているのか、どうやって生活しているのかを知りたくて。最近では海外だとメキシコ、国内は尾道が楽しかったです。年間で海外は2回くらい、国内は3ヶ月に1回くらいいけたらいいなと思っています」

最近ハマってることはなんですか?

「吉田さんがサウナを勧めてくれたので、サウナに通い始めました! まだ「整う」には出会えてないですが……(笑)

最近でもないですが、アニメやアイドルは昔から好きで、時間があると見ています。『鬼滅の刃』も観ているし、『まどかマギカ』とか『けいおん!』などの京都アニメーション系、あとはほのぼの系だと『たまこまーけっと』が好きです。これだけは絶対観てほしいということで選ぶなら……やっぱり、『新世紀エヴァンゲリオン』ですかね」

ちなみに、好きな映画は?

「『17歳のカルテ』。高校生のときに「17歳」という言葉に惹かれてなんとなく借りたのですが、当時、衝撃を受けたと同時にすごく考えさせられた作品です。

若かりし頃のアンジェリーナ・ジョリー演じる17歳の女の子が、自分の感情を抑えられず自殺を図ろうとして、親に精神病院へ入れられるんです。そこで個性的な患者たちと会って、自分自身はこれからどうしていくかを考えるというストーリー。

高校生だったこともあり、それまではすごく分かりやすいハッピーエンドのような作品ばかり観ていたんですけど、この作品と出会って視野が広がりました。大人になった今でも時々見返しています」

最後に、個人的な夢や目標についてお聞きしました。

「私は新卒で寺田倉庫に入ってからずっとそこで働いているので、これまで会社員の方と関わることのほうが多かったのですが、ここでは自分たちのやりたいことを見つけて独立してやっている方々が多くて、素敵だなと思います。私もこれから、今の仕事を変えてでもやりたいことが見つかればいいなと思っています」

インタビュー:2020年3月時点

Photography:Tomohiro Mazawa
Interview/Text:Yukari Yamada

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2021.02.25 「こだわらない」の先にある変化を楽しむ 株式会社ニアノア代表
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2020.09.15 くらしの会話がはずむ場所を求めて アメリカ長老教会の牧師、
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2020.07.29 “その人らしく生きる”を健康からサポート
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森 結紀納

2020.06.13 ネクストライフスタイル・グリーンコミュニティーの
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2020.04.24 ビールの魅力を通して人とコトを繋げられる
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2020.04.04 不確実も不安定も丸ごと楽しんでいきたい K-Mobility合同会社 co-founder /
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2020.03.03 人が一歩を踏み出せるために、
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2020.02.25 三茶のおもしろい人たちと、
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2019.12.10 三茶と山形から暮らしにまつわる
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(株)豊作工舎 [HOUSAKU inc.] 代表
ブランディングデザイナー、アートディレクター

土屋 勇太

2019.12.10 コミュニケーションの力で
三茶の街をもっと面白くしたい。
株式会社デザネイト 代表取締役/
CCCCCCC、ccccccc b. 代表

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