designcoffeegraphic東北山形ブランディング
山形県上山市生まれ。下馬住人歴9年。
地域のリノベーションプロジェクトやアートプロジェクト、地域工芸品や商品開発、パッケージデザインなど、企画段階からロゴマーク、空間の提案、ウェブサイトまで、ブランディングデザインを行っています。三茶WORKでは、立ち上げから全体のデザインディレクションを担当。
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どんなものごとも、そこへ想像力を働かせた者がいるからこそ生まれるもの。場づくりにおいては、箱づくり、そして内容のデザインと、両輪からのアプローチが必要です。三茶WORKの立ち上げにあたり、そうしたデザインの面で大きく尽力したメンバーのひとりが、アートディレクターの土屋勇太さん。すでに自身の事務所を近所に構える土屋さん、なぜ三茶で新しく場を立ち上げるに至ったのでしょうか? 彼ならではのものづくりに対するマインドとはどんなものでしょう。
3階フロアの什器に並ぶテキカカシードルやアップルジュース、eatreat.chayaのブレンドティー。いずれのパッケージデザインも土屋さんの仕事。三茶WORKの立ち上げでは、建築・空間デザインチームのメンバーと組んで、空間のコンセプトから、ベースとなる色の決定、細部に至るまでデザインのディレクションを担当していました。
建築まちづくり関係からアート・プロジェクト、NPO案件など、土屋さんが受ける仕事の領域はさまざま。何より「自分にとって愛着のあるものをできるだけ」つくるようにしているといいます。三茶WORKも、そんなプロジェクトのひとつです。「長年住む三軒茶屋で、何か新しいことを巻き起こしたい」ただその思いから、元は三茶の飲み仲間だったメンバーとプロジェクトを立ち上げました。
6年前には練馬のコミュニティハウスの走りとも言える「青豆ハウス」の立ち上げにも参加。コミュニティを築く素地はそんな経験で培ってきたといいます。
ふるさとの山形への愛は、独立後仕事がなくとも足繁く通っていたほど。今では多くの山形案件を手がけている他、三茶WORKでも芋煮会を開いています。次は愛する山形の食と三茶の食のイベントをやりたいのだとか。
すぐ形にして、実現させる。土屋さんの並々ならぬ想像力と、ミーティングで話した内容をすぐビジュアル化してメンバーを夢見させる力は、三茶WORKの原動力のひとつです。
「僕三茶WORKでは、空間もデザインもそんなにガチガチに頑張りたいって気持ちはなくて、みなさんと楽しくつるみたいってだけです」、そう話すゆるさも良いバランスですね。
ぜひあなたも土屋さんと一緒に新しい面白いことを考案し、実現させていってください。
インタビュー:2019年11月時点
Photography:Tomohiro Mazawa
Interview&Text:Viola Kimura