娘Webシステム開発安定志向電動キックボードドローン
北海道札幌市出身。三茶歴2年。事業開発会社でWebエンジニアとしてキャリアを積み独立。独立後はフリーランスエンジニアとして新規事業のシステム構築やコンサルティングを行う傍ら、電動キックボードのスタートアップの立ち上げを行う。三茶WORKではクラウドファンディング・DIY・にぎやかしを担当。最近は、ドローン撮影にハマり中。
娘Webシステム開発安定志向電動キックボードドローン
三茶WORKの運営メンバーの1人、梶沼さん。特攻隊長。「カジさん」の愛称で呼ばれています。トレードマークはサラサラの黒髪。札幌出身で、仕事をきっかけに上京して8年ほど、三茶歴は2年ほどだそう。
三茶WORKに入ったきっかけはというと……
「以前、溝の口のコワーキングオフィスを契約して使っていました。そのときに見学に来ていた吉田さんから話を聞いたのがきっかけです。溝の口のシェアオフィスでは、都内のオフィスを利用したときと比較して生活と働くが近いライフスタイルや、コミュニティの居心地良さを感じていました。なので三茶で働く場所をつくろうというプロジェクトはとても魅力的でした」
現在は、フリーランスでエンジニアを続けながらWebやアプリのシステム開発に携わっています。
最近はこんなプロジェクトを手がけました。
・LINEを使った農業の流通事業者向け新規サービスの立ち上げ
・保険会社の申し込みシステムの開発
・イベント運営者向けのイベント管理サイトの立ち上げ
・プログラミングスクールのカリキュラム作成 etc……
「開発作業も当然好きなのですが、サービスや事業を考えるのことが好きなので、事業の壁打ちの雑談から、要件定義、設計、開発、リリースするところまで全て自分が関わります」
エンジニアの仕事に辿り着いたのは、「自分にとっての安定」を模索しながら道を選んできた結果だといいます。
「理系の大学に行けば安定だと思って、まず北海道の理系の大学を選びました。大学に入ってからは就職するなら公務員が安定だと思っていました。東京に来たときに楽しそうに働いている人を見て、もしかしたら『安定』の意味は違うのかもしれないと気づきました。それから伸びている産業が安定だろうとIT系の会社にインターンに行き、働くなかでエンジニアの需要が高いことを知り、たまたま機会をいただきエンジニアとしてキャリアをスタートさせました」
現在フリーランスになっているのも安定する働き方を探っているところ。「今はお試し期間のつもりでいます。会社に戻りたくなったら戻ってもいいと思うし、何かの縁でこれを人生の仕事にしたいと思ったらどっぷり浸かってみるかもしれません。あまりに不安定すぎるので会社員に戻ろうかなと思うこともあります。でも逆に不安な状態をキープできたら、それは不安定なところでも生きていけるという安定じゃないかなとも考えています」
大きなリスクがないことであれば、まずは試してみる、がモットー。電動キックボードの輸入販売も、その一つです。
「以前都内のコワーキングオフィスの知人が面白いことやってるからと教えてもらったのが公道を走行できるようにナンバープレートを取得した電動キックボードでした。試しに乗せてもらったら、乗った体験が面白くて興味が湧きました。
そのとき事業として検証したいことを聞いてみると『これに乗って白バイに捕まらないかどうか確認したい』と。
要は、法律として明文化されていないグレーな領域で事業を進めていく必要がありました。実はITにも似たことがあり、新しいことをしようとすると既存の事業にまつわる許認可に向き合わなければいけないことがよくあります。
結局自分たちでみなとみらいの道行く人に半ばどぶ板営業をして、電動キックボードを体験してもらいながら需要を確認しました。それと並行して内閣に行ったり弁護士に会ったりしてリスクヘッジも行い、事業として進めても問題なさそうだと判断し、法人を設立して今に至ります」
電動キックボードの魅力は、他の乗り物にない乗車体験。立ったままアクセルを入れるだけで平行移動するように進み、流れる景色や風を切る感覚を全身で楽しむことができます。キャロットタワーの脇を颯爽と走る梶沼さん(この日はちょっと雨が降っていましたが)。
ちなみに電動キックボードは原付バイクと同じ扱いなので、三茶WORK周辺で駐車しておくときは西友のバイクの駐輪場がおすすめです。
もちろん電動キックボードの活躍領域や新しいサービスも実験中。
「去年、電動キックボードを担いで離島に行ってみたんです。島を回るために自転車を借りられるサービスがあるから、そういうことができないかと思って。島を回ったり森の中を走り抜けたりするのはすごく楽しかったですね」
離島の旅は、今夢中になっているドローン撮影との出会いでもありました。
「とても面白くて、それをきっかけにドローンとカメラを同時に買って始めました。ドローンは電動キックボードと同じように許認可の問題が当然あるので、どのようにパスできるかを少しずつ勉強しながらハックしているところです。今年の1月には韓国の済州島にドローンで撮影に行ってきました。パソコンも電動キックボードもカメラもドローンもですが、単純にガジェット好きなんだなと思います。
他にも法律ギリギリ、怒られないギリギリでどこまで出来るのかを探る「ギリギリイベントリスト」を作って検証してみたいとのこと。良いアイデアのある方はぜひ梶沼さんに声をかけてみてください。
その他にも、三茶WORKでもじわじわと人気が高まりつつあるサウナチームに参加。
「サウナがすごく好きというよりは、みんなで楽しめるものが好きですね。この場所をみんなで作るのもそうだし、みんなでサウナにいってああ、よかったねって分かち合えるのが嬉しい。どういうことをしたらみんなで楽しめるのかをいつも考えています。何気ない会話から妄想をして、一生懸命形にしていくとだいたい楽しい遊びだし、それが仕事になったりする。そんなことを三茶WORKの中でもつくっていきたいと思っています」
仕事に趣味にと上手にバランスを取りながら全力で楽しむ梶沼さん。目下の楽しみは千葉でのドローン撮影だそうです。
インタビュー:2020年2月時点
Photography:Tomohiro Mazawa
Interview/Text:Yukari Yamada